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瓦屋根のメンテナンスの漆喰(しっくい)とは ??

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瓦屋根のメンテナンスの漆喰(しっくい)とは?

瓦屋根のメンテナンスの漆喰(しっくい)とは? |

和瓦には防水性を高めるための漆喰(しっくい)が使用されています。
しかし大きな屋根の中でも一部のみ使用されているため、
自分でメンテナンスをしようと考える人もいるでしょう。
漆喰は屋根の中でも非常に重要な部分のため、
セルフメンテナンスは雨漏りなどのトラブルの原因になってしまう可能性があります。
そこで今回は、和瓦に使用される漆喰やメンテナンス方法についてご紹介しましょう。

◆和瓦で使用される漆喰とは?

和瓦で使用されている漆喰は、屋根の棟部や軒先部で使用されています。
瓦のように目立つ場所にあるというわけではありませんので、中々目に付きにくいかと思います。
しかし、防水効果など機能的な部分があるため重要な部分です。

・漆喰の役割
漆喰は、山や谷がある瓦の隙間を埋めることが最も大きな役割となっています。
山や谷があるとどうしても隙間ができてしまうため、雨が入り込んでしまったり、小動物が入り込んだりする可能性があります。
それを防ぐためにも、漆喰で隙間を埋めることが重要となります。

・漆喰は定期的にメンテナンスをする必要がある
屋根瓦の寿命は40年~50年と言われており、その間は特にメンテナンスをする必要がありません。
釉薬瓦やいぶし瓦、素焼き瓦といった粘土瓦は耐久性が高いと言われているため、
長年屋根としての機能を果たしてくれることでしょう。
しかし、瓦の隙間を埋めるための漆喰は、15年に1度メンテナンスをしなければいけないのです。
漆喰が劣化してしまうと、瓦を固定する力が弱くなってしまいます。
固定する力が弱くなってしまえば、地震や強風などの自然災害が起こった時に棟瓦が倒壊するリスクや
雨漏りのリスクも高まってしまいます。
これを踏まえて考えると、漆喰の劣化は瓦屋根をメンテナンスする際に見逃せないものと言えます。

◆和瓦のメンテナンスを行うタイミング

和瓦の屋根にも使用されている漆喰に関して前述しましたが、
具体的に和瓦をメンテナンスするならどのタイミングで行うべきなのでしょうか?

・和瓦のメンテナンスを行うタイミング
和瓦は、耐用年数がかなり長く、数ある屋根材の中でも最長となっています。
破損や飛散してしまうこともありますが、それを差し替えたり、葺き直したりすることで、
長い期間使用できるというメリットがあります。
また、和瓦は色あせてしまうこともないため塗装メンテナンスの必要もありません。
万が一、地震や台風などの自然災害が起こった時に、破損している部分やずれている部分がないかを確認するだけで良いのです。
ただし、漆喰は先ほども説明したように15年程度で劣化してしまいます。
漆喰の塗り替えは定期的に行えるように計画を立てておく必要があるでしょう。

・和瓦をメンテナンスする時に押さえておきたいポイント
和瓦の葺き直しや差し替えをする場合は、和瓦の施工会社に相談しましょう。
コロニアル工事や金属屋根の工事は、同じ屋根工事であっても和瓦とは異なる技術が必要になります。
和瓦の施工会社に依頼した方が仕上がりも綺麗になり、満足度の高い葺き直し・差し替えが可能となるでしょう。
瓦以外の屋根へ葺き替えをする場合は、そのような補助金も有効活用すると良いでしょう。
リフォームする場合、軽量でメンテナンスしやすい金属屋根にするケースが多くなっているので、
補助金を申請できる可能性も高いと言えます。
葺き替え工事をすべきか悩んでいるのであれば、
和瓦や漆喰の様子をしっかりと見極められる業者に依頼をすると的確なアドバイスをしてもらえるでしょう。

・見えない部分のメンテナンスも忘れずに
和瓦自体は非常に寿命が長くなっていますが、
建物自体が老朽化している場合もリフォーム工事を検討するようにしましょう。
例えば、瓦屋根には異常がなくても瓦の下に敷かれている防水シートが劣化・破損していたり、
雨どいが詰まっていたり、雨仕舞や棟が破損していたりすると雨漏りにつながってしまう可能性があります。
雨漏りが起きてしまうと家の中の湿度が高まり、建材にも湿気が入りやすくなることから、
建物自体の寿命にも影響を及ぼしてしまいます。
もし和瓦のメンテナンスを希望されているのであれば、
瓦だけではなくその周辺の部材もしっかりとメンテナンスを施しましょう。

◆まとめ

古くからの住宅の場合は、瓦屋根になっているケースが多くなっていますが、
耐久性が高いと言っても漆喰部分に関しては定期的なメンテナンスが必要です。
漆喰は15年に1度のペースで点検をオススメします。
現状とメンテナンスの方法を知り、和瓦と長く付き合っていけるようにしましょう。

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