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ベランダ防水の種類について(ウレタン・FRP・シート) |株式会社ミヤケン|1 ページ目

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ベランダ防水の種類について(ウレタン・FRP・シート)

ベランダの防水は、建物への雨水を遮断し、漏水を防ぐことを目的としているため、
雨風や紫外線の影響を直接受けているベランダは定期的な補修や防水工事がとても重要です。

ベランダ防水工事は、下地に「防水層」を、そしてその表面に「トップコート」を塗り構成されています。
防水層の種類には、
・FRPの被覆防水層を形成する「FRP防水」
・液体ウレタンの塗膜で防水層を作る「ウレタン防水」
・合成ゴムや塩化ビニール樹脂で作られたシートを貼る「防水シート」があります。

■FRP防水
FRPとは、「繊維強化プラスチックス(Fiber Reinforced Plastics)」の略称です。
液状のポリエステル樹脂に硬化剤を加え、ガラス繊維などの補強材と組み合わせ、仕上げにトップコートを塗装していく塗膜防水工法です。
防水層の仕上がりは継ぎ目のないシームレスな構造となります。
プラスチック材料の中で、耐水性・成型性・耐熱性・耐久性・耐食性などに優れた成形しやすい素材です。
身近な物で言うと、浴槽に使われている素材で、ほかにも、船舶や屋根材・自動車などに幅広く使用されています。
耐用年数は10~13年程度、6~7年目にメンテナンス(トップコートの塗り替えなど)が必要です。

・FRP防水のメリット
FRPの重さは、3~5kg/㎡程度と非常に軽いので、建物にかかる負担が少なくてすみます。
住宅への重量の負担を軽減させることができるため、築年数の経過した家屋や木造住宅の狭いベランダにも向いています。
軽量なだけでなく、重量に耐えられる強度があることもFRPの特徴であり、摩耗に強く剥がれにくい性質も持っています。
塗膜の硬化は早く、何層にも塗り重ねる工事であっても、天候次第では1~2日で完了します。

・FRP防水のデメリット
FRP防水はプラスチックが原料であるため、長期間の紫外線に当たると、劣化してひび割れてしまうことがあります。
また、FRPは伸縮性には優れていないため、施工面の収縮のスピードに付いていけずヒビなどが生じてしまうので、施工面積の大きい防水工事には向いていません。

■ウレタン防水
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗布する工法です。
施工面(下地)にウレタン樹脂(液体状)を塗布して硬化させ、所定の厚さの防水層をつくり、トップコートで仕上げます。
粘性のある液体状の防水材なので、複雑な形状の施工面であっても馴染みやすく、継ぎ目のないシームレスな防水層をつくることができます。
耐用年数は10~13年程度。6~7年目にメンテナンス(トップコートの塗り替えなど)が必要です。

・ウレタン防水のメリット
ウレタン防水は、柔軟性や見栄えの良さがありますが、施工面となる下地がどんな素材でも、ほとんど対応できる適応力が最大の魅力です。
また基本的に、既存の防水層の上に重ねて塗る工法であるため、廃材が出にくく費用を抑えられるという魅力もあります。

・ウレタン防水のデメリット
ウレタン防水はコテで塗っていくため、ムラなく均一に仕上げることが難しい素材です。上手と評判のある職人さんにお願いされることをおすすめします。
また、硬化までに時間がかかるため、他の防水層よりも工期がかかります。


■塩化ビニールシート防水

◆塩化ビニール樹脂シート(塩ビ・塩化ビニル)を使う場合は、既存の防水層の上に施工することができます。
下地に直接貼り付ける「接着工法」、もしくは等間隔に置いた円盤やディスク板に熱溶着を行う「機械固定工法」で施工するのが一般的です。

・塩化ビニールシート防水のメリット
紫外線や熱に強く耐候性に優れているため、強い日差しが当たるベランダ、屋上やバルコニーの床に適しています。
また、耐摩耗性にも優れているため、人が歩行することで起こる摩耗にも強く、鳥がついばんだ場合も穴が開きにくいという特性があります。
紫外線に強いので、施工の仕上げにトップコートを塗装しないケースもあります。
ただし、あえてトップコートを施工する事例もあるので、必要かどうかは工務店や施工会社に確認してみると良いでしょう。

・塩化ビニールシート防水のデメリット
想像してみればわかるように、シートで施工していくので、施工面が平らであることが必須条件となります。
室外機が障害となったり、ベランダ・バルコニーが複雑な形状である場合は、対応できないことがあります。
隣り合うシートをきれいに重ねないと防水効果が発揮されない難しい工法ため、塩化ビニールシートの施工に慣れた業者に依頼するようにしましょう。
塩化ビニールはベランダの床へ施工しやすいよう、可塑剤を加えて柔らかくしています。
この可塑剤が気化することにより、元の堅い素材となり、割れやすくなるため、寿命を迎える前にリフォームする必要があります。


このように、防水施工には3つの種類が存在します。
どの施工方法が一番良いのか分からないという方は、ミヤケンまでご相談ください。

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