折板屋根のボルトキャップの効果と重要性
2019.09.16 その他
家の屋根にもいろいろな種類がありますが、
今回は折板屋根を使用しているお家の屋根に必要な「ボルトキャップ」についてご紹介します。
01.折半屋根とは?
折板屋根は金属素材の屋根を葺くにあたって選ばれるメジャーな工法の1つであり、
鋼板を大きな波型に成形しているのが特徴になります。
野地板無しでそのまま梁の上に施工を行うことができるので、屋根を葺くための費用も抑えることができます。
さらに鋼板をギザギザに折り曲げることにより、屋根材そのものの強度を増すことができる利点もあります。
そのため、他の屋根材よりも安価に大きな屋根や長い屋根を作ることができます。
折板屋根には大きく分けて2つの種類があります。
1つは「重ね式折板屋根」、もう1つが「ハゼ式折板屋根」です。
これら2種類の折板屋根の違いは鋼板の取り付け方になります。
折板の屋根の中で基本的なのは「重ね式折板屋根」です。
これは、タイムフレートという金具から突出したボルトを、そのまま鋼板に貫通させ、ナットなどで締め付けて固定します。
「ハゼ式折板屋根」は接合部のボルトが突出することが無いので見た目が良く、施工性にも優れており、大きな建物の屋根にもよく使われています。
折板屋根が主に使われているのは、体育館や工場、駐車場などになります。
屋根の強度が必要な施設に適しているので、大型施設に利用されることが多く、
最近の新築住宅ではあまり使用されません。
02.ボルトキャップの重要性
大型の施設に利用されている折板屋根ですが、強度も十分でコスパも優れています。
しかし、折板屋根は金属屋根なので耐久性の低さが懸念されます。
サビ防止や防水加工を行ってもパッキンの劣化、ボルトのサビによる腐食や雨漏りが起こるので、
この問題を解決するのが「ボルトキャップ」です。
折板屋根を固定する屋根の上に固定されているので、腐食が進み、
いざ交換しようとしても簡単に交換することはできません。
そこでボルトキャップの登場です。
素材はナイロンや塩化ビニールとなっており、価格も安いので手頃に交換を行うことができます。
さらにボルトキャップを付けることで折板屋根のサビや雨漏り対策を行うことができます。
屋根に合わせてカラーバリエーションも豊富に変えることができるので、
ボルトキャップは折板屋根に無くてはならないものなのです。
03.ボルトキャップを取り付けるには
ボルトキャップは屋根の塗り替え工事やメンテナンスを行うときに取り付けます。
大体15年ほど経過すれば屋根のメンテナンスが必要になってきます。
ボルトキャップを取り付けるには、まず、屋根の上を清掃することが大事になります。
塗装工事であれば清掃以外に屋根表面を研磨をしていきます。
表面に細かな傷をつけることで塗料の密着を高めるのです。
ゴミなどがあれば作業がしにくいほか、塗装の品質にも影響しますので必ず行う必要があります。
清掃を終えればボルトキャップにコーキングを充填していき、ボルトキャップを固定します。
取り付けるときにハンマーで叩くと、より取り付けやすいです。
このようにしてボルトキャップを全て新しく取り付け換えていきます。
ボルトキャップの取り付けの費用は10万円もあれば行うことができるので、
雨漏り対策などをする点で屋根の塗り替えなどの際に行うようにしてください。
04.業者選びのポイントについて
ボルトキャップを取り付けるときは屋根の塗装をしてもらう際に行う、業者をしっかり選ぶことが大事になります。
屋根の塗装などは手抜きができる場所なので、信頼できる業者に頼まなければ手抜き工事をされてしまいます。
信頼できる業者か判断する部分はいくつかありますが、
まずは業者が綺麗な車両で訪問しているか確認しましょう。
塗装工事は建物を綺麗にする仕事なので、普段から材料置き場や事務所が整理整頓されている必要があります。
車両を見るだけでも違ってきます。
また、その業者に頼む前に営業専門塗装会社か塗装施工会社なのかを確認しておくことも大事です。
営業専門だとノルマ重視となっており、塗工事自体は下請けに依頼され職人の良し悪しに差が出てしまいます。
塗装会社であれば塗装工事に精通しているので、塗装やボルトキャップの取り付けに関しては安心できます。
これらを考慮することで良い工事をしてもらうことができます。
05.まとめ
ボルトキャップは折板屋根の雨漏りやサビ対策に必要なので、メンテナンスなどで取り付けてもらう、新しく変えてもらうことが大事です。
家を長く保つ秘訣になるので、考慮してみてください。