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破風板とケラバのちがいとは? |株式会社ミヤケン|1 ページ目

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破風板とケラバのちがいとは?

破風板とケラバのちがいとは? |

家にはいろいろ部分で家を保つための役割をしており、どんな小さなものでも家を維持していくのに必要です。
例えば、家の屋根には雨樋があり、雨水が屋根に溜まらないように工夫がされています。
屋根の端の部分には雨樋が付いていないものもあり、それはケラバと言われることもあれば、破風板と呼ばれることもあります。
ケラバと破風板は屋根でも似たような場所にあるので、見分けが付かないことがあります。
そのため、今回はケラバと破風板の違いについて紹介していきます。

◆ケラバとは

ケラバとは、部材の名前ではなく屋根の箇所の名前になり、屋根の妻側の部分です。
通常は屋根材や破風板、水切り金具などでカバーされています。
そして、ケラバには主に3つの役割があります。
1つ目は日当たりの調整
夏場であれば、太陽の角度が高くなり、ケラバが無ければ、窓ガラスや外壁に直接日光が当たり部屋の温度が高温になります。
2階や3階など、屋根に近い場所であれば日光が直接部屋の中にそのまま進入するの、部屋の温度が高くなって過ごしにくくなり
ケラバがあることで直接日光が当たることを避けることができ、日光の量を調整することが可能となります。

2つ目は、紫外線による外壁の劣化防止
ケラバは外壁面から屋根が出っ張っているため、外壁より先にケラバに紫外線や直射日光が当たり、
外壁は直接紫外線や日光が当たれば腐敗してくるので、塗装が剥がれてきたりヒビが入ってきたりする原因となります。
ケラバのお陰で紫外線による腐敗を防ぐことができ、外壁を長く保つことが可能です。

3つ目は雨水の吹き込み防止
ケラバは外壁よりも突き出ていることで、外壁や窓に雨水の影響を直接受けることがありません。
雨水も直接外壁に当たってしまうと塗装が剥がれるなど劣化が早まってしまいます。
ケラバがあることで、ある程度の雨水を防ぐことができ、外壁を保護してくれます。

このようにケラバは外壁の劣化や家の保護のために欠かせません。
ただ、ケラバは外壁よりも突き出ているので、風や雨などの影響を強く受けてしまいます。
特に風の影響は強く受けやすく、台風などの強風であればケラバは傷みやすいです。

 

◆破風板とは

屋根の先端の部分の樋が付かない方の軒先の先端を破風板と言い、樋が付く方の横板状の部分は鼻隠しと言います。
破風板にもいくつかの役割があります。

1つ目は雨風を防ぐ役割です。
家の屋根は上からの雨や風には強くなっていますが、横や下からの雨には弱くなっています。
しかし、破風板があることで横や下から雨や風が家に侵入することを防ぐことができ、家の劣化を防ぐことができます。

2つ目は雨樋の基礎(土台)です。
雨樋は家の壁に直接水が流れることを防ぐ役割があります。
雨樋があることで家の外壁の劣化を防ぐことができるため、雨水は雨樋に集める必要があります。
破風板は雨樋の基礎的な部分を担っているので、破風板があることで雨樋を活かすことができ、外壁の劣化を防ぐことにつながります。

3つ目は防火です。
住宅で火災が起きた場合は、下から上に向かって延焼していきます。
特に窓から上がった火が屋根裏に達するのはとても速いので、火災が生じると屋根まで一気に火がついてしまいますが、破風板があることで火の回りを遅くすることができます。

破風板にはこのような役割があります。
ただ、破風板も日光や雨風自然災害の影響を受け続けると劣化してしまうので、その際は修理が必要になります。

 

◆ケラバと破風板の違いとは

ケラバと破風板の違いは簡単に言うと材料と場所になります。
破風板は屋根の先端に付いている材料であり、ケラバは破風板と壁までの幅の屋根部分です。

そのため、ケラバと破風板が劣化してしまった場合は、修理の方法が異なります。
ケラバは箇所の部分になるので、修理する際は屋根材料によって違いが生じ、痛み具合でも修理の費用は異なります。
ただ、台風などによる自然災害であれば火災保険が適用できる場合もあります。
破風板は材料なので、塗装や金属板巻き、破風板の交換を行うことで修理できます。
塗装の場合は雨風の影響を受けやすいので、耐久性や耐水性の優れた塗装を選ぶべきです。
金属板巻きはガルバリウム鋼鉄と言われる金属を巻くことで耐久性を高めることができるので、その金属板を巻くことをおすすめし
破風板の交換は新しいものと交換するので費用が高い可能性もありますが、破風板も台風などの自然災害による破損であれば、
火災保険を適用できる場合もあるので保険屋に相談してみることができます。

ケラバと破風板は違いがありますが、外壁を守るための役割としては同じです。

 

◆まとめ

ケラバと破風板は共に家の外壁の劣化を防ぐために重要な役割があります。
違いはあると言え、家の耐久性を高めるためには重要な箇所と材料になるので、
もし劣化しているのであれば、修理して耐久性を高めることをおすすめします。

 

 

 

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