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差し掛け屋根の雨漏り原因とメンテナンス方法 |株式会社ミヤケン|1 ページ目

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差し掛け屋根の雨漏り原因とメンテナンス方法

近年では様々な屋根の形が増えてきています。その中で、「差し掛け屋根」は、最近多くの住宅で取り入れている住宅が増えている屋根の形状です。
「段差のある屋根」や「段差のある切り妻屋根と」いった表現をする人もいますが、そのような屋根の正式名称が差し掛け屋根です。
近代的な建築物にも似合うので、モダンな住宅に採用されているケースも多く見られる一方、定期的なメンテナンスを行わないと雨漏りが発生してしまいます。
今回は、そんな差し掛け屋根の特徴や雨漏りが発生する原因、メンテナンス方法や費用相場について解説していきます。
差し掛け

差し掛け屋根とは

差し掛け屋根は、切り妻屋根に段差を付け、高さが異なる片流れ屋根を組み合わせたような形状です。
左右が非対称となっているアシンメトリーな外観を作り出すことができます。
差し掛けやね1

差し掛け屋根のメリット・デメリット

続いては、差し掛け屋根のメリットとデメリットについてみていきましょう。

【メリット】

  • 断熱性に優れていながら換気もしやすい
    差し掛け屋根は、屋根裏に高低差を作り出すことができるため、空気の流れが十分に確保できます。
    それにより、屋根に湿気が溜まってしまうことを防ぎ、お家の劣化を防ぐことができます。
    また、断熱性にも優れているので夏は涼しく、冬は暖かいという住空間を作り出すために役立ちます。

  • 明るい室内を作り出せる
    差し掛け屋根の段差部分に採光窓を設置することで、明るい室内を作り出すことができます。
    天井も高くできるため、明るく開放的な空間作りをしてくれる屋根でもあります。
    室内
  • 太陽光発電パネルを設置しやすい
    切り妻屋根の場合は、建物の大きさや向きによっては太陽光発電パネルを設置するのが難しいというケースがありました。
    それに対して差し掛け屋根のは、南側の屋根を長くすることもできるので、効率的な太陽光発電を実現することができます。
    太陽光
  • 耐風性に優れている
    差し掛け屋根は、段違いとなる屋根が支え合う構造になっているため、風が強かったとしてもその影響を分散できます。
    切り妻屋根と比べてみると、その耐風性は格段に高まっているので、風が強い地域に住んでいるのであれば採用を検討してみることをおすすめします。

【デメリット】

  • 雨漏りしてしまう可能性が高い
    差し掛け屋根は、雨漏りしてしまう可能性が高いという点がデメリットとして挙げられます。
    入り込んだ雨水は壁を伝うので、どこが原因なのか判別が難しくなってしまいます。
    シンプルな形状の屋根であれば接合部分も少ないのでどこが原因となっているか判別しやすいですが、差し掛け屋根のような形状ですとどこから雨水が入り込んでいるのか余計に分かりにくくなってしまいます。
    つまり、差し掛け屋根のような形状の屋根を採用するなら、丁寧な施工をしてくれる業者を選んだり、定期的にきちんとメンテナンスをしてもらうことが重要です。
    雨漏り
  • 人によってはアンバランスなデザインに見えてしまう
    差し掛け屋根を採用すると、モダンでおしゃれな印象の住宅に仕上がります。
    しかし、中にはアンバランスだと感じてしまう人もいます。これは完全なアシンメトリーではなく、片方が段違いに下がっているからです。
    それでも差し掛け屋根ならではのメリットを取り入れたいのであれば、デザインを工夫することがポイントになるでしょう。
    差し掛けやね
雨漏りが発生する原因

デメリットでも紹介した差し掛け屋根の雨漏りは、接合部が原因になっていることが多いです。
どのような状況になると雨漏りしてしまうのかみていきましょう。

  • 雨仕舞が適切に施工されていない
    雨仕舞というのは、屋根や外壁の雨水対策のことを指します。
    傾斜した屋根や軒の出、瓦屋根の形状、サイディングの重なり、捨て水切りなどが雨仕舞に当てはまります。
    このような施工をきちんとしていない場合は、雨漏りしてしまうリスクが大幅に高まってしまうため、差し切り屋根の住宅を施工した実績がある業者に依頼することが重要なポイントになると言えるでしょう。

  • 経年劣化による色あせやサビ
    屋根材が経年劣化で表面の塗膜が劣化することで色あせが発生し、金属屋根を採用しているお家ではサビて穴があいてしまうと雨漏りが発生します。
    そのような状況を回避するには、定期的なメンテナンスが重要ですので、屋根塗装を施して耐久性を高める必要があります。
    色あせ
差し掛け屋根のメンテナンス方法・費用相場

差し掛け屋根に限ったことではありませんが、屋根はどのような屋根材を使用しているか、どの程度劣化しているかによって適切なメンテナンス方法が異なります。
ここからは、屋根のメンテナンス方法や費用の相場について解説します。

  • 屋根塗装
    屋根塗装は、耐久性や美観性を取り戻すためのメンテナンスです。
    色あせやコケ・藻(も)の、サビなどの経年劣化が現れている場合に、屋根塗装を施します。
    ミヤケンではお客様へ70㎡の住宅だと19万円~30万円程でご案内しています。
    使用する塗料の種類によって金額が異なるので、自分の家にはどれがいいか業者と相談が必要です。
    塗装
  • カバー工法
    カバー工法は、既存の屋根の上に新たな屋根材を設置する方法です。
    これは、どの屋根にも採用できるわけではないので、あらかじめ業者からチェックしてもらわなければいけません。
    また、下地となる素材が既に寿命を迎えている場合、カバー工法ではなく葺き替えをする必要があります。
    ミヤケンではカバー工法の場合は、30坪の住宅だと60万円~80万円でご案内しています。
    塗装工事と同じく、使用する屋根材によっては高額になってしまうこともあるので、どれを選ぶべきか依頼する業者とよく相談して決める必要があります。
    カバー
  • 葺き替え
    葺き替えは、屋根の下地から全て交換するという大規模な工事です。
    屋根塗装やカバー工法よりも費用は掛かってしまいますが、内側の劣化まで補修できるというメリットがあります。
    また、ミヤケンでは葺き替えの場合は30坪の住宅だと100万円~180万円程でご案内しています。
    前述でも紹介したように、既存の屋根を撤去・下地の補強を行うため、塗装やカバー工法よりも高額です。
    葺き替える屋根材によってさらに高額になるケースもあるので、しっかりと業者との打ち合わせが必要です。
    葺き替え
■おしゃれな外観だからこそ、メンテナンスは必須です!

差し掛け屋根は、アシンメトリーな外観を作り出すことができるので、モダンな住宅に取り入れられることが多い形状です。
採用することで様々なメリットが得られますが、デメリットがあることも念頭に置いておかないと後悔する可能性も100%ないとは言い切れません。
特にこれから梅雨の時期にもなりますので、お家の点滴である雨漏りにならないために、しっかりとメンテナンスを行うことも大切です。

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