玄関屋根は後付けリフォームできる?費用相場と注意点も解説
2024.09.06 お役立ち情報
玄関の使い勝手を上げるために屋根を後付けリフォームしようかと考えているけれど、意味があるのかと疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。また、費用がどれくらいかかるのかわからず、リフォームを迷っている方もいるでしょう。
本記事では、玄関屋根の役割や選ぶ際のポイント、素材、費用相場について詳しく解説します。
玄関の屋根の役割について
玄関部分の屋根には、どのような役割があるのでしょうか。ここでは、玄関屋根の役割を詳しく解説します。
雨を避ける
玄関では、カバンの中から家の鍵を探したり鍵を開けたり、雨が降っていれば傘を畳んだりと、玄関先で行うことは少なくありません。また、お客様が来た場合、雨が降っていると濡れてしまいます。玄関に屋根があれば、雨に濡れないため快適に過ごせます。
日差しから玄関を守る
玄関屋根は直射日光から玄関を守り、強い日差しが直接当たらないようにする役割があります。玄関のドアに日光が当たると部屋の温度も上がってしまいますが、屋根があれば室内の温度上昇も防げます。
また、日光の紫外線による玄関ドアや郵便ポストの劣化を防ぐことも可能です。
ホコリやチリなどの汚れから玄関を守る
雨には、空気中のホコリ・チリが含まれており、屋根がなく雨に濡れる面積が多ければ、その分玄関の床やドアにつくホコリやチリも増えてしまいます。屋根があれば雨に濡れる面積も減るため、汚れも少なくなり、掃除の手間も減らせます。
玄関アプローチの屋根を選ぶ際のポイント
玄関アプローチの屋根は、どのような位置・素材を選べば良いのでしょうか。ここでは、屋根を選ぶ際のポイントを解説します。
ポイント①ポスト・玄関ボックスの位置
ポスト・玄関ボックスの上に屋根を設ければ、郵便物が雨に濡れるのを防げます。また、雨の日も慌てず、傘を畳んだりバッグから鍵を取り出したりできるでしょう。
ポイント②ガレージの有無や車の使用頻度
ガレージがあるかどうかや車の使用頻度も屋根選びのポイントです。車の乗り降りに便利な位置に屋根を設置すれば、雨の日も快適に車を利用できます。
ポイント③居住地域の天候
地域に合わせて、屋根の素材を選びましょう。住んでいる地域により、雨や雪の多さ、気温は異なります。雪の多い地域であれば、雪の重みに耐えられる耐久性の高い素材を選ぶ必要があります。
また、日射量が多く、夏の暑さが厳しい地域では、遮熱効果の高いものを選ぶと良いでしょう。
ポイント④日々のメンテナンスのしやすさ
屋根の設置により、玄関先が汚れる範囲は少なくなるものの、その分屋根が汚れてしまいます。自分でメンテナンスできるような素材を選べば、業者に頼む必要もなく、長持ちさせることが可能です。
玄関アプローチの屋根を付ける範囲
玄関アプローチに屋根を設置する場合、その範囲によって使い勝手が異なります。
玄関周りにのみ設置
一つめは、玄関周りにのみ屋根を設置する方法です。屋根が覆える範囲は少ないものの、鍵を開けるときや荷物の出し入れは快適に行えます。
門扉から玄関までの範囲に設置
門扉から玄関までの範囲に屋根を設置する方法です。玄関アプローチを屋根で覆えるため、雨の日でも傘を差さずに移動できます。
カーポートも含めて広範囲に設置
カーポートも含めて広範囲に屋根を設置すると、車の乗り降りが快適になり、荷物の搬入出もスムーズです。日光や雨などの影響も少なくなるため、毎日の生活がより快適になるでしょう。
玄関アプローチの屋根の素材
玄関屋根の素材には、さまざまな種類があります。ここでは、種類別の特徴を解説します。
素材①木材
木材の屋根は、自然な風合いと温かみが魅力の素材です。一方、防水性・耐久性がほかの素材より低い点がデメリット。木材のデメリットを抑えつつ、ナチュラル感のある玄関を取り入れたいなら、樹脂を混ぜた人工木材を利用するのがおすすめです。
素材②ガラス
ガラスの屋根は、おしゃれで明るい玄関にしたい方におすすめです。一方、耐熱性が低く、耐久性もそこまで強いわけではないため、日差しが強い・雪の多い地域では使用を控えたほうが良いでしょう。
素材③アルミ
軽量かつ耐久性が高い素材がアルミです。シンプルなデザインが多いため、どのような玄関にも合いますが、費用が高い・断熱性が低い点がデメリットです。
関連記事:屋根の断熱リフォームのメリット・デメリットと費用相場を紹介
素材④ガルバリウム鋼板
ガルバリウム合板とは、アルミニウムと亜鉛を混ぜた素材のことで、耐久性・耐震性・他院説性に優れています。一方、価格が高い・専門性が高く施工できる業者が見つからない可能性がある点がデメリットです。
素材⑤ポリカーボネート
ポリカーボネートは、耐久性・耐候性に優れており、軽量です。色は透明~半透明なので、明るい印象の玄関を作り出せます。一方、傷がつきやすい・車のメンテナンスに使用される有機溶剤に弱い点がデメリットです。
玄関に後付けで屋根を設置する際の注意点
玄関に後付けで屋根を設置する場合は、いくつかの注意点があります。これらの点を考慮し、安全で快適な空間を作りましょう。
空き巣に対して死角を作らない
屋根の設置により死角が増えると、空き巣に狙われやすくなる恐れがあります。屋根を設置する場合は、玄関周りをスッキリさせる・外灯を設置する・踏んだ時に音が鳴る砂利を敷くなど対策を取りましょう。
日当たりと風通しを考慮する
日当たりと風通しを考えて玄関に屋根を設置しましょう。設置範囲が広いと、日差しが当たる範囲が減ってしまい、室内が暗くなってしまう可能性があります。場合によっては、隣家に日陰を作るケースもあるため、設置前に業者と相談しましょう。
固定資産税や各種申請に注意する
屋根を後付けした部分が建物の床面積だと認められる場合、固定資産税の対象になります。また、建ぺい率(敷地面積に対する建物面積の割合)をオーバーするケースもあります。
「面積が10㎡を超えている」「防火地域にある」などの条件に当てはまると、設置前に自治体へ建築確認申請が必要です。屋根工事の経験豊富な業者に頼めば、適切なリフォーム方法や申請手続きへのアドバイスをしてもらえるでしょう。
玄関アプローチに屋根を後付けする際の費用
玄関アプローチに屋根をつける場合にかかる費用は、屋根の素材・サイズにより異なります。安い素材であれば、2万円程度。また、作業費は5万円程度かかります。
屋根の後付け工事にかかる費用は、全体で10~30万円程度です。既存の建物に屋根を固定するための基礎部分がない場合、下地の設置費用もかかります。
後付け費用を抑える方法
玄関屋根を後付けでリフォームする際の費用を抑えるためには、以下の方法を検討しましょう。
複数の業者から見積もりをとる
屋根を設置する場合は、複数の業者から見積もりを取りましょう。1社のみにしか見積もりを取らなかった場合、提示された費用が適切なのかどうかの判断ができません。複数社に見積もりを取れば、適正価格の判断ができ、納得できる価格で工事を依頼できます。
オーニング・シェードを検討する
屋根の代わりにオーニングやシェードを検討してみましょう。オーニングとは、可動式の日よけのことです。布でできているため費用が安く、自由に開閉できます。しかし、屋根ほどの強度はありません。
シェードはオーニングよりも安く、数千円から購入可能。DIYでも取り付けができるものの、オーニングよりもさらに強度が低い点がデメリットです。
群馬の屋根工事はミヤケンにお任せください
玄関アプローチに屋根を設置すると、雨や日差しから玄関を保護し、快適に利用できるようになります。素材やデザイン、設置範囲を考慮し、日常のメンテナンスも視野に入れて選びましょう。
群馬県で屋根工事を考えている方は、ミヤケンにお任せください。ミヤケンには、外装劣化診断士・雨漏り診断士など、有資格者が多数在籍しております。また、最長15年間のアフターフォローもございます。お見積りは無料で行っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。