ベランダやバルコニー敷く人工芝は防水性能が低下します!
ベランダやバルコニーのあるお家で、床に人工芝を敷くご家庭が増えています。
ホームセンターで誰も手軽に購入することができますし、緑が入ることで、見た目もおしゃれになります。
写真映えもする人工芝ですが、実はベランダやバルコニーに敷くことで防水性能を低下させるという事をご存知でしたか?
劣化を早める一番の要因は、日中の太陽の光を遮ってしまい、水分が蒸発しにくくなるという事です。
通常、ベランダやバルコニーには排水できる方向に向かってなだらかな傾斜がついているため、
雨が降ってもお水が表面に溜まるようなことはありませんし、天気の良い日に水分は蒸発していきます。
しかし、人工芝はシートでできているためお水を適切な場所へ流す効果も蒸発を促すようなこともありません。
長期にわたってお水が床面に滞留することによって、表面の防水層の劣化を早めてしまうのです。
また、人工芝は一度設置すると取り外す機会は少なくなり、防水層の劣化に気が付かずに長期間放置した結果、雨漏りにつながる可能性もあります。
他にも、風の影響で巻き上げられた砂や土埃が芝の隙間に入り込んだあとに大量の雨が降ると、一気に砂や土などの埃が排水口へ流れ、詰まってしまう可能性もあります。
排水口が詰まることで雨樋がオーバーフローしてしまい、お水が軒裏天井に回ることで雨漏りにつながることも…。
このように、見た目がおしゃれになる反面、お家の劣化を早める原因に繋がりますので
・定期的に人工芝を取り外すこと
・防水シートの劣化や亀裂が見つかった場合は人工芝などで隠さずにしっかり補修すること
を忘れないようにしましょう。