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全面足場・道板足場・高所作業車での作業のメリット・デメリット |株式会社ミヤケン|1 ページ目

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全面足場・道板足場・高所作業車での作業のメリット・デメリット

外壁や屋根のメンテナンスを行う場合、必要になってくるのが足場です。
高所での作業を安全に行うため、足場は必須ですが、足場にもいくつか種類があります。
今回はその中でも全面足場、道坂足場、高所作業車での作業のメリットとデメリットをご紹介します。

 

全面足場

全面足場とは、建物の外壁に沿うように組み立てられた足場を指します。
作業部分全面に足場を設置してから作業を行うため、安全性や作業性に優れているため、現在最もよく使用されている足場です。

メリット

■安全性が高い

全面足場では、二段手すりや幅木などの転落事故防止の措置が取られているものが多く、安全性が高いのがメリットです。
建築現場での事故として多くを占める転落事故を防止するためには、安全な足場を設置することが求められています。
全面足場は枠組みの足場で、組み立ての際も手すり先行での組み立てがガイドラインで推奨されているなど、安全性への取り組みがしっかり行われています。

■作業効率が良い

作業場所を移動する時に、足場上を移動するだけなので作業効率が良いのもメリットの一つです。
また、足場の安定性によって作業効率が上がる一面もあります。

■防音や飛散防止などの対策がしやすい

全面足場を利用することで、ネットの設置がしやすくなり、防音や飛散防止の対策を行いやすくなります。
近隣への配慮として、これらの対策は非常に重要になってきます。

 

デメリット

■費用が高額になる

作業する面全面に足場を組むため、その部材のレンタル費用や組立・解体作業の費用などがかさんでしまいます。
■設置、解体が必要
工事前、工事後に設置と解体が必要なためその分工事全体の工期が長くなります。

 

道板足場

道板とは、幅30センチ長さ3.6メートルの足場板のことを指します。
かつては杉板やベニヤ板が利用されていましたが、最近はアルミ製の物が利用されています。
道板足場とは、うま足場や脚立足場とも呼ばれ、脚立と脚立をつなぐようにこの道板を渡して足場としてしようする方法を指します。

 

メリット

■設置が簡単

脚立に道板を設置するだけなので、設置が非常に簡単に済み、比較的広範囲を一度に作業しやすくしてくれるのがメリットです。

■室内の高所作業に利用しやすい

室内で天井の作業を行う場合などに道板足場は利用しやすいです。
大がかりな足場を室内に組むほどではなく、脚立だけだと作業効率が悪い場合などにこの方法を採用することで、問題が解消できます。

 

デメリット

■高さや耐荷重が限られてくる

脚立を利用するので、一定以上の高さに道板を架けることはできません。
また、脚立1台では耐荷重は一人の体重程度しか支えることができないので、複数人で作業する場合などは、耐荷重をオーバーしてしまう可能性があり危険です。
過去の事故事例でも、道板足場の上に複数人が乗って作業していたために、一方向に作業員が集中した時に耐荷重を越えてしまい、道板が折れて落下するというものがありました。
事前に耐荷重の計算など、安全対策を必ず行う必要があります。

 

■落下防止が不十分で安全性に欠ける

安全帯のフックを架ける部材などが存在せず、落下防止のための施策がとれないことで安全性に欠けると言えます。

高所作業車

高所作業車は、トラックにリフトが設置されていて、リフトを上げ下げすることで高所の作業ができるものです。
街中では、電線や電柱での作業で見かけることが多いと思います。

メリット

■作業車を停めるだけで高所作業ができる

高所作業車を利用することの最大のメリットは、作業車を停車させるだけで足場設置になるところです。
安全装置や安全帯の取付設備もありながら、簡単に利用できる高所作業者は、安全性やスピードに優れているといえます。

 

デメリット

■広範囲の作業には不向き

ごく狭い範囲のみの作業であれば、高所作業車は簡単に設置できてとても便利です。
しかし、外壁塗装などの広範囲の作業の場合は、高所作業車だけで作業をするには自由に移動できないことによる作業効率の低下もあり、あまり向いていません。
また、複数人で作業を行う必要がある場合にも不向きです。
部分的な工事の場合に利用を検討するといいでしょう。

■トラックが入り込めない場所では使えない

作業箇所にまでトラックが入り込めるスペースがない場合は、高所作業車での作業はできません。
また、隣家との距離が近い場合なども、利用は難しいでしょう。

 

足場を扱うには資格が必要?

足場からの転落事故を防止するため、平成29年7月以降、足場の組み立て、解体、変更の作業を行う人すべてに特別教育の受講が義務付けられています。
また、5メートル以上の足場を組み立てる場合には、「足場組立て等作業主任者」の有資格者が組み立てを管理する必要があります。
リフォームで足場を利用する際には、安全のためにもこれらが徹底されているかどうかも確認しておくと安心です。

 

まとめ

今回は全面足場、道坂足場、高所作業車での作業のメリットとデメリットをご紹介しました。

全面足場

メリット
■安全性が高い
■作業効率が良い
■防音や飛散防止などの対策がしやすい

デメリット
■費用が高額になる
■設置、解体が必要

道板足場
メリット

■設置が簡単
■室内の高所作業に利用しやすい

デメリット

■高さや耐荷重が限られてくる
■落下防止が不十分で安全性に欠ける

高所作業車

メリット

■作業車を停めるだけで高所作業ができる

デメリット

■広範囲の作業には不向き
■トラックが入り込めない場所では使えない

工事では安全第一です。

これらのメリットとデメリット、足場を使用する状況などを踏まえて、どの足場を選択するのか、工事業者としっかり検討しましょう。

 

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