台風前に備える、ご家族でできるお家の点検
2019.11.07 お役立ち情報
日本に住んでいる限り避けられないのが台風。
毎年、強大な勢力の台風が日本列島を襲っています。
そんな台風の被害を最小限に食い止めるためにも、台風前に備える、ご家族で行うお家の点検についてご紹介します。
窓回りの点検
窓自体や雨戸、その他の窓回りの付属品には、台風によって飛ばされたり破損する可能性のあるものもあれば、
台風の影響が室内へ及ぶのを防ぐために重要な役割をするものもあります。
窓回りをしっかり点検して台風に備えましょう。
すだれやオーニング、グリーンカーテンなどの撤去
窓周辺に設置しているものは、事前に片付けておくようにしましょう。
強風で飛ばされる可能性のあるすだれやよしずなどは撤去し、オーニングは留め具部分を確認し、たたんでおきましょう。
グリーンカーテンもシーズンが終わる頃なので早めに撤去すれば台風の心配をせずに済みます。
雨戸や網戸のがたつきを点検
雨戸は吹き付ける風雨から窓や室内を守ってくれる大切な役割をしてくれます。
しかし、雨戸も網戸もがたついていると、防風によって外れてしまったり、破損してしまう可能性があります。
どちらも事前にがたつきがないかを点検しておけば台風による被害を防ぐことができます。
屋根周りの点検
屋根は雨から家を守るために大切な役割をしています。
屋根に不具合があったり、台風の強風によって破損が起きてしまうとたちまち室内に雨水が侵入してしまいますので、
台風前には屋根周りはしっかり点検しておきましょう。
屋根の瓦や板金を点検
台風前には屋根材の状態を点検しておくと雨漏り等の被害を防ぐことができます。
瓦屋根の場合は、屋根瓦が割れたり欠けたりしていないかや屋根瓦がずれてしまっていないか、屋根の漆喰が崩れていないかを確認しましょう。
また、金属の屋根材の場合は板金がしっかり留めつけられているかを確認しておきましょう。
これらは高所の作業となりますので、無理に自分で行おうとはせずに専門業者に依頼した方が安全かつ確実です。
10年以上屋根の修理や点検を行っていないなら、台風シーズン前に一度業者に依頼した方が良いでしょう。
雨樋を点検
雨樋が落ち葉などで詰まってしまうと、屋根の排水がうまくいきません。
雨樋が詰まってしまうと雨水が溢れて外壁が濡れてしまうだけでなく、
その溢れた雨水が雨樋の取り付け部分の鼻隠し周辺から屋根裏に入り込む可能性もあり、それが室内への雨漏りの原因になってしまいます。
日頃から定期的に点検や清掃をしておくのがベストですが、台風前には雨樋に落ち葉が溜まっていないかを点検しておくと良いでしょう。
外壁周りの点検
普段は屋根や庇に守られて、雨水がかかりにくくなっていますが、台風の時は強い風で吹き込んでくる雨に、外壁も塗らされてしまいます。
外壁周りのチェックを行っておくことで、室内への雨水の侵入を防ぎましょう。
外壁の劣化を点検
まずは外壁の劣化具合を点検しましょう。
ヒビや隙間がある場合、そこから雨水が侵入してしまい、いつもは雨漏りしない時でも大雨によって雨染みができてしまうこともあります。
外壁塗装を行ってから時間が経っている場合は塗料の防水性能も落ちています。
事前にわかっている場合には、台風シーズン前に塗装業者などに相談してみるといいでしょう。
庇やサッシ周りの取り付け部を点検
外壁についている別の部材との取り付け部分は隙間ができやすく、そこから雨水が侵入してしまう場合があります。
庇やサッシ周りの取り付け部分にはコーキングなどの隙間を埋める材料が入っていますが、
経年劣化で痩せてしまって隙間ができている場合もあるので、台風前にはよく確認しておきましょう。
配線を引き込んでいる部分を点検
電線などの配線を建物内に引き込んでいる部分はカバーやコーキングなどで穴を塞いでいます。
しかし、経年劣化でカバーがゆるんだり割れていたり、コーキングが痩せて隙間ができていたりで、
その隙間から電線を伝って雨水の侵入が起きる可能性があります。
普段なかなか点検しない場所だからこそ、台風前には確認しておきましょう。
庭などの外構も点検
外構部に植木鉢や掃除用具、自転車などを置いている場合は、
家の中に入れたり固定するなど、強風に飛ばされないように対策を行いましょう。
強風に飛ばされたこれらのものは凶器になります。
自宅の窓を破損させる原因にもなりかねませんし、近所の家に被害を与える可能性もあります。
危険だと思うものは必ず強風対策を行いましょう。
まとめ
今回は、台風前に備える、ご家族で行うお家の点検についてご紹介しました。
台風が来ると、お家も強い風雨に晒されます。
事前にお家の点検を行っておけば、実際に台風が接近してきた場合に被害を最小限にすることができます。
建物は水に弱いために、雨水が内部に侵入すると建物自体の寿命に影響してしまいます。
窓、屋根、外壁周りを重点的に点検しておくことで、室内への雨水の侵入を防ぐことができ、建物を守ることにつながります。
また、事前に点検して修繕などを業者にお願いする必要がある場合、台風前であれば業者も混み合っていないため、早急に対応してくれます。
台風後に被害が出てからでは業者も混み合ってしまうために対応してもらえず、その間の天候によってはさらなる被害を受けてしまう可能性もあります。
とはいえ、近年の台風はシーズンに限らず突発的に発生し、甚大な被害をもたらしています。
ぜひ台風前に備える意味でも、新築から10年から15年ほどでお家を点検して、大切なお家を台風被害から守りましょう。