■リボール式防水とは？

リボール式防水とは、株式会社リボールが発売している水性一液性の防水塗料です。
塗膜はセメントのように硬化しますが、強くしなやかな防水層のため、ベランダや屋上防水に最適です。
さらに、強靭な仕上がりになるため傷や剥離（はくり）が発生しにくく、浴室の壁、鉄道車両の屋根など様々な場所で使用されています。
皆様も耳にしたことがある、【ウレタン防水】もどんな場所にも施工することが出来ますが、リボール式防水と大きな違いとして塗料独特の臭いがほとんどなく、安心・安全性にも優れています。

■リボール式防水の5つのメリット

リボール式防水が防水塗装に用いられている理由には、5つのメリットがあります。
どんなメリットがあるのか紹介していきます。

① 安心・安全
先ほどでも少し触れたように水性のリボール式防水は、油性製品のようにきつい臭いを感じることなく施工に用いることができます。
塗装工事では塗料の臭いで気分が悪くなる人も少なくありませんが、リボール式防水なら臭いが行き渡る心配がほとんどありません。
近隣トラブルや小さなお子様やご高齢の方の健康被害を懸念される方にも安心の塗料ですね。
このことから、たくさんの人が利用する病院の床や住宅密集地のアスファルトにも使用されています。

② 火に強い
無機顔料や特殊合成樹脂を使用しているので、水性塗料でも高い耐久性があります。
「屋根飛火試験DR－1635合板下地・DR－1636セメント板下地」の国土交通大臣認定を取得しており、防火地域・準防火地域での施工も実現可能です。
さらに、JIS D 0205「自動車部品の耐候性試験方法」に準じた55,000時間の促進耐候性試験で、塗膜にヒビ割れなどの劣化が発生しませんでした。
この高い耐久性から、鉄道車両の屋根防水として採用された実績があります。

③ 接着力が強力
リボール式防水は下地素材と緊密に接着する特徴を有しています。
そのため、既に施工してあるアスファルト、ウレタン、シート防水材を撤去することなく改修工事ができるようになっています。
工期の短縮やコストダウン、そして廃棄物の削減にもつながるので地球環境にも優しい塗料です。
防水材に限らず木材や金属など、どんな素材に対しても優れた密着力を発揮します。

④ 耐久性に優れている
塗膜に弾性がある塗料でありながらも塗膜表面は固くなるようにできているため、リボール防水の耐久年数は10年～15年と言われています。
塗装後に起きた地震によって大きな伸縮が起きたとしても、その強靭さは衰えることなくしっかりとした防水機能を果たしてくれます。
優れた耐久性であることから、紫外線の影響を一番にうける屋上や船の表面など過酷な環境下でも長い年月の間、その塗膜性能は維持されています。
水性塗料特有の耐候性に劣るという概念を覆し、配合されている無機顔料や特殊合成樹脂によって抜群の耐候性を誇ります。
さらに、自動車部品の耐候性試験では、5000時間の促進耐候性試験に耐え抜き、結果として亀裂や剥離、塗膜性能にまったく影響が出ませんでした。
このように、リボール式防水は非常に耐久性に優れているため住宅だけではなく様々な場所に使用されています。

⑤ 施工やメンテナンスがしやすい
薄塗りでも効果を発揮してくれるリボール式防水は、扱いが簡単であるため現場で仕様しやすいところも大きなメリットです。
ウレタン防水のように水を加えて混ぜることなく、リボール式防水はそのまま使えるため、混合ミスや撹拌の手間を省くことができます。
施工時においては、多くの塗料を使うことなく使用でき、ローラーや刷毛で広げながら塗装していきます。
伸ばしていきながら塗っていくので、液体が垂れたりすることなく綺麗な仕上がりを実現します。
また、細部や形状が複雑になっている箇所にも容易に施工できるようになっており非常に便利です。
塗布量が少なく軽量であることから、メンテナンスは再度塗り重ねる程度と容易に行えます。

■リボール式防水はこんな方にオススメ

たくさんのメリットがあるリボール式防水。
ここで分かりやすくどんな方にオススメかまとめて紹介させていただきます。

臭いによる近隣トラブルを避けたい方

小さなお子様やご高齢の方への健康被害を懸念される方

耐久性の良い防水工事をしたい方

ベランダだけでなく、他のところも一緒に防水対策したい方

短期間での工事を希望の方

リボール式防水はどんな場所にも塗装することが出来るため、上記5つに絞らせていただきました。

これまでに使われていた防水施工から一新されたリボール式防水は、どんな環境下にも優れた防水性能を発揮してくれる塗料です。
様々な特徴を持っていることから、用いられるのは防水工事のみならず新築住宅や公共の場で活躍の場を広めてきています。
とは言え、どの業者でも施工できるとは限りません。
材料の性質や特徴を正しく理解していなければ、施工不良が発生する危険性があるため、株式会社リボールによる講習を受講して、施工認定店として許可をもらった業者でないと施工することが出来ません。
ベランダや屋上などにリボール式防水を検討している方は、まずは依頼する業者が認定施工店なのかを確認すると良いでしょう。