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塗替えができないコロニアル屋根、コロニアルNEOとは? |株式会社ミヤケン|1 ページ目

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塗替えができないコロニアル屋根、コロニアルNEOとは?

塗替えができないコロニアル屋根、コロニアルNEOとは? |

屋根材の種類に関わらず、何らかの外的要因によって割れたり欠けたりすることもあります。
しかしその場合、破損個所はせいぜい1~2箇所といったところです。
そうではなく、屋根のひび割れや欠損、反りが複数個所にわたって見られる場合は、屋根材の確認をしましょう。
家を建てた時の建築図面に「コロニアル」「コロニアルNEO(ネオ)」と表記がある場合は、屋根材に原因がある場合があります。

「コロニアル」とは、ケイミュー株式会社(旧クボタ・松下)から発売された屋根材の商品名で、
新築住宅で最も使われている屋根材です。
厳密には異なるものですが、コロニアルを「スレート瓦」や「カラーベスト」と呼ぶこともあります。

・スレート瓦とは
セメントや粘土などを基材とした瓦です。
コロニアルは薄い板のスレート瓦に分類されるため、「薄型(化粧)スレート瓦」とも呼ばれます。
スレート瓦は古くから使われてきた屋根材で、現在アスベストの使用は禁止されていますが、
それ以前は材料に石綿(アスベスト)が使用されていたため、「石綿スレート瓦」とも呼ばれていました。

カラーベストとは
アスベストの規制を受けて、開発販売されたアスベストを含まない薄型スレート瓦のシリーズ名です。
「カラーベストシリーズ」には数多くの商品があり、そのシリーズの中で、最も人気が高く使用されているのが「コロニアル」です。

1970年代から、アスベスト(石綿)は健康被害がある物質であると判明し、たびたびニュースに取り上げられたため、
今では多くの人が、アスベストの有害性を認識されています。
当時、耐久性・耐熱性・耐薬品性に優れ、しかも安価だったアスベストは「安価」で「耐久性」のある資材として、
建築業でも多く使用されました。
アスベストの使用を禁止する法律が制定され、ノンアスベスト製品の開発・製造が急がれたこともありますが、
切り替わり初期のころに発売された資材には、年数を得て多くの問題が見つかるようになりました。

後にわかったことですが、平成13年ごろに使い始められたコロニアルを始めとする、ノンアスベストのスレート屋根は、
10年前後で屋根表面の細かなヒビや割れ、屋根先部分の変色や毛羽立ちといった強度不足が見られるようになりました。
切り替わりの時期頃に開発製造されたスレート屋根材には、
どのメーカーもアスベストの代わりとなる強度を保つ物質やそれを生かすための技術を持ち合わせていなかったためと推察されます。
そんな中、コロニアルが発売当時に普及に大きく貢献したのが他の屋根材にはないメリットです。
【コロニアルのメリット】
・他の屋根材より安価
・工期が短い/施工が簡単
・粘土瓦より軽量
・カラーバリエーションが豊富
・太陽光発電装置が設置可能
このような理由ではないかと言われています。

しかし、この強度不足が、屋根の塗装ができない理由になるのです。
塗装やそれ以外のメンテナンスでは必ず屋根に上がる必要があります。
具体的に言えば、屋根の上に上がったり、高圧洗浄機をかけたときに屋根材がパキパキと割れてしまうこともあるのです。
そうなれば補修すればしただけ、多くの屋根を割ってしまうという悪循環が生まれます。
これが一部のコロニアルが塗装できないといわれる所以ですね。

塗装できないコロニアルの一つに
現在は製造中止されていますが、平成13年から製造された「コロニアルNEO」があります。
アスベスト規制直後に製造販売されたこともあり、先に説明した症状を引き起こしますが、
同時期に製造販売された製品の中では、不具合の報告が比較的少ないため、
専門業者の間でも判断が分かれる場合があります。
しかし、割れた箇所をそのまま放置するわけにはいきませんので、
葺き替えやカバー工法といった工事を行います。

コロニアルにもいくつかのシリーズがあり、すべてが上記のような症状を示すわけではありません。
葺き替えやカバー工法を選択する理由が「塗装できないから」というだけはないのです。

昭和54年から平成13年に製造された「ニューコロニアル」は、
アスベストを含んでいるため、建築後30年を経過し塗装を行わずとも機能を維持している屋根です。
耐久性があるとはいえ、いずれは劣化します。
劣化が進行するとカバー工法ができなくなり、ニューコロニアルを撤去・処分しなくてはなりません。
しかし、アスベストを含むコロニアルの撤去費や処分費は高額です。
そのため、葺き替えを避けるため、時期をしっかり定めてからカバー工法おすすめしています。

また、本来、化粧スレート本体に限って言えば、20~25年はノーメンテナンスでも問題ありません。
ノンアスベスト発売初期の製品に問題があるわけで、化粧スレートが全てに問題があるわけではありません。

ですので、ここでお話した工法が絶対と考えるのは良くありません。
まずは、信頼できる業者に相談し、説明をよく聞いて、疑問や不安をきっちり拭い、
納得して最適な工法を選択できるお手伝いをします!
お気軽にミヤケンにご相談ください。

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