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意外と知らないベランダ・バルコニーの【笠木】からの雨漏りとは |株式会社ミヤケン|1 ページ目

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意外と知らないベランダ・バルコニーの【笠木】からの雨漏りとは

お住まいの天敵である雨漏りは【屋根から発生するもの】というイメージをお持ちの方が大半でしょう。実はベランダやバルコニーからの雨漏りも多いことを知っていましたか?
ベランダからの雨漏りの場合は床面に加え、笠木が原因であることがあります。
今回は笠木からなぜ雨漏りが発生するのか、雨漏りを放置した時はどうなってしまうのか、そして笠木のメンテナンス方法についてご紹介します。

■笠木の目的・役割とは
笠木とはベランダやバルコニーの壁や塀の頂点に帽子のように被せる部分です。
手すり壁の内部に雨水が浸入してしまうことで、建物自体が腐食してしまうのを防ぐ防水の機能があります。

■笠木から雨漏りの原因とは
屋根でも外壁でも言えることですが、雨水は少しの隙間さえあれば建物内部に浸入し、雨漏りを引き起こします。
では笠木の場合、どのような部分から雨水が浸入するのでしょうか。

  • ビスや釘の隙間

    笠木は真上から防水シートを貫通してビスや釘が打ち込まれて固定されています。
    しかし、時間が経過すると埋め込まれたビスにサビや緩みが生じることが原因で、雨漏りが発生します。
    また、15年以上前に取り付けられたベランダやバルコニーの手すりは、笠木の上に直接ビスが打ち込んである状態が多く見受けられます。
    笠木部分は勾配がなく雨水が上部に滞留しやすいため、ビスや釘が脳天打ちされた笠木は要注意です。
  • ジョイント部分や外壁との取り合い部分

    笠木は複数に分けて設置されているため、必ず一枚一枚の間に隙間が生じます。この隙間をコーキング材で充填し、隙間を埋めることで雨の侵入を防ぐことができます。
    しかし、紫外線や雨風の影響でコーキングが劣化すると雨漏りが発生します。さらに、金属笠木では紫外線や高温の太陽熱、そして雨風の影響でサビが発生します。
    サビはそのまま放置すると腐食しはじめ、穴が開くことが原因で雨漏りしてしまいますので要注意です。

 

■笠木のメンテナンス方法
それではここからは、雨漏りの原因が発生してしまった際の、笠木のメンテナンス方法について2つご紹介します。

  • コーキングによる補修

    軽微な雨漏り、また下地材などへの被害がないといった場合は雨水浸入の原因となっている箇所にコーキング材を充填します。
    しかし、隙間や亀裂以外の余計なところまで埋めると、逆に湿気や雨水の出口がなくなり雨漏りのリスクが高くなってきます。
    お住まいの構造に詳しい業者に依頼することを忘れないでください。
    さらに、コーキングの耐久年数を高めるために塗装工事も行うことをオススメします。
    塗装と聞くと、色を変えるだけと思う方もいらっしゃいますが、実は塗膜を作り防水性を高める役割があります。
    しかし、あくまでも笠木の劣化を防ぐための施工であり、劣化して状態が悪くなった笠木や雨漏りを修理するためのものではないということを覚えておきましょう。

  • 笠木の交換

    サビが発生して穴が空いてしまっていたり、経年劣化により変形や傷みが大きい場合は、コーキングや塗装での補修が難しいため笠木の取り換えが必要です。
    長期間、雨漏りの被害を受けて居た場合は防水シートが破れていたり笠木の下地である木材が腐食している可能性もあります。
    その場合は下地や防水シートも新しく取り換えます。まずは雨漏りの状況を業者に現状を確認していただきどこまでの取り換えが必要なのか判断してもらいましょう。

■雨が続く前に、笠木のチェックをして雨漏りを防ぎましょう
笠木の役割やどのように雨漏りが発生するのか、メンテナンス方法まで解説させていただきました。
これまで笠木からの雨漏り修理を数多くお任せいただきましたが、お客様から「こんなところからも雨漏りするのか」といった驚きの声も頂きます。
雨が直接当たる笠木だからこそ、雨漏りに対しては細心の注意と定期的なメンテナンスが必要です。
群馬県内も梅雨に入りましたので、これから急な豪雨や雨が続く日がやってくる前に、一度笠木に小さな隙間や釘浮きなどがないかチェックしてみるのも良いでしょう。

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