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モニエル瓦のメリット・デメリット・メンテナンス目安とは |株式会社ミヤケン|1 ページ目

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モニエル瓦のメリット・デメリット・メンテナンス目安とは

屋根材で利用されている瓦は、粘土瓦、セメント瓦、コンクリート瓦などさまざまな種類があります。
その様々な瓦の中に日本でよく見かける人気の瓦、【モニエル瓦】というものがあります。
とは言え、どんな瓦なのかよく知らないという方いるのではないでしょうか。今回はモニエル瓦の特徴、メリット、デメリットなどについて詳しく紹介していきます。

モニエル瓦とは

モニエル瓦は、コンクリートを着色用のセメントで色付けをおこなったコンクリート瓦です。

瓦の表面に着色スラリー層と呼ばれる瓦に色をつけるためにセメントでできた着色剤が施されています。
また、モニエル瓦の製造過程では、発がん性があると言われるアスベスト(石綿)も一切使っておらず、陶器の瓦の様な焼成加工も不要なので、二酸化炭素の発生も最低限に抑えています。
この様な理由から、環境に優しい屋根材とも言われています。
モニエル

また、セメント瓦と見た目が非常に似ているため、間違える方も多いです。
それぞれの見分け方は、コンクリートでできているモニエル瓦は、瓦の小口といわれる部分の切り口がギザギザになっているのが特徴です。

逆にセメント瓦は、小口の切り口部分がツルツルとした切り口になっています。
自分のお家がモニエルかセメントなのかも理解しておくと良いでしょう。

モニエル瓦のメリットとは
モニエル瓦の主なメリットについていくつかご紹介していきます。

①防水性と断熱性が高い
前述のようにモニエル瓦は特殊な塗装効果がされているため、強い雨や風にも耐える強度を持っています。
そのため、防水性や耐火性に非常に優れています。
 
②遮熱性や防音性に優れている
モニエル瓦は素材自体が頑丈に出来ているため、遮熱効果・防音性にも優れているため、雨音が気になりません。
 
③デザイン性が高い
モニエル瓦は和型や洋型などの様々なデザインがあり、多様性がある屋根材です。
また、着色スラリー利用しているため他の瓦よりも豊富な色があります。
どんな形があるのかそれぞれ紹介していきます。

・平型瓦

平たい形をした瓦です。和風・洋風どちらでも合うというところが特徴です。
平型
・S型
S字の形をして組み合わせている瓦です。
カラフルな色合いのものがあり、主に洋風のお家などで使用されています。
S型

モニエル瓦のデメリットとは

耐久性やデザイン性がメリットである一方、デメリットも存在します。
ここではモニエル瓦の主なデメリットについて、いくつかご紹介していきます。


①重量があり耐震性が低い

モニエル瓦は主成分がコンクリートのため重い屋根材です。
金属屋根の重さは1㎡あたり約5㎏と言われれいますが、モニエル瓦は1㎡あたり約43㎏と、約8倍もの重さがあります。
そのため耐震性が低いという特徴があります。

②メンテナンスに注意が必要

モニエル瓦は着色スラリーを利用しているため、他の瓦と違ってスラリー層と呼ばれる層ができています。
瓦が劣化して再度塗装する際は、このスラリー層を綺麗に取り除かなければならないため、高圧洗浄でしっかりと除去する必要があります。
仮に除去できていないまま塗装してしまうと、1~2年で塗膜がはする恐れがあります。
また、モニエル瓦本体そのものには防水性がないため、塗装のコーティングがはがれた状態が続くと水が染み込むことがあります。
モニエル 高圧洗浄

モニエル瓦のメンテナンス目安
お家の立地環境によっても異なりますが、新築から10年程経過した段階で一度塗装を検討すると良いでしょう。
しかし、この住環境の影響で10年よりも前にメンテナンス症状が現れ、塗装が必要になる場合もあります。
一方、10年経ってもツヤ(スラリー層の防水性)があり、逆に塗装をオススメできない場合があります。
上記のようにメンテナンスが不要な場合もありますので、必ず10年経ったら塗装をする日追がある一概には言えません。
では、ここからは塗装をする目安の劣化症状についてご紹介致します。

色あせ

モニエル瓦は瓦本体の劣化を防ぐために、表面に塗料が塗られています。
これは紫外線の影響で表面の塗膜が劣化し、色が薄くなって色あせが発生します。
初期段階の劣化症状のため、見た目が悪くなるだけなのですぐに塗り替えを検討することはありませんが、塗膜の劣化には変わりありません。
塗膜が劣化している、すなわち屋根の防水性が低下している状態でもあります。
近い時期に塗膜のはがれやコケや藻が出てくる可能性が高いので、注意が必要です。
劣化が進む前に、塗装工事で屋根の防水性を高めてあげましょう。

モニエル色あせ
コケや藻(も)の発生
前述でも少し触れたように、屋根の防水性が低くなると雨水が屋根に停滞してコケや藻(も)が発生します。
主に、日中日が当たらない北面や東面に発生することが多いです。
コケが生えることによって屋根は常に水分を含んだ状態になり、建材自体が脆くなってしまいます。
常に水分を含んだ屋根材を放っておくと、お家の内部までお水が行き、内部の防水紙や木材まで腐ってしまいます。
この場合は、しっかりと水圧で汚れを落とす高圧洗浄で汚れを除去し、塗装工事で屋根の防水性を高める必要があります。
モニエル コケ

塗膜の膨れ

施工中に何らかの原因でお水を含が含まれてそこに空気層ができたことにより膨れが発生します。
このまま放置すると、この部分から塗装が剥がれていくので注意が必要です。
適切なメンテナンスとしては塗膜の膨れをキレイにはがし、新しく塗装する方法が良いでしょう。
モニエル 塗膜の膨れ

塗膜のはがれ

紫外線の塗膜が劣化すると塗膜が何らかの原因で破れてはがれてきてしまいます。
塗膜がはがれると内部のコンクリートがむき出しになってしまうため、瓦本体の劣化が進んでしまうので注意が必要です。
なるべく費用を抑えたいという場合は、塗装工事によるメンテナンス方法。
塗装工事では対処できないほどの塗膜のはがれがある場合は、葺き替えをする方法が良いでしょう。
モニエル 塗膜のはがれ

瓦のひび割れ

瓦本体が劣化してくると、瓦にひび割れが起こるようになります。
ひび割れが起こるということは、瓦本体が割れている状態なので雨水が屋根の内部に侵入してしまいます。
そのまま放置すると、雨漏りやお家の内部の劣化が進む可能性がありますので、早急にメンテナンスするのが望ましいでしょう。
なるべく費用を抑えたいという場合は、ひび割れ部分にコーキングを打ち込んで上から塗装をする方法。
この先メンテナンスをしたくない場合は、葺き替えをする方法が良いでしょう。
モニエルひび割れ

瓦のズレ

地震の揺れや外部からの何らかの衝撃で、瓦がズレてしまうことがあります。
ズレたまま放置すると、屋根の内部に雨水が入り込んで、雨漏りや内部の建材の劣化が進んでしまいます。
さらに、鳥が隙間に入り込んで巣を作ってしまう可能性もあります。雨漏りなどを防止するために、早急に対処することが大切です。
瓦のズレが一部であれば瓦の接着、瓦自体が割れている場合は瓦の交換が必要になります。

モニエル瓦の表面は、紫外線や雨風によって塗膜が劣化していくため、定期的に塗装する必要があります。

定期的にきちんとメンテナンスすることで、屋根の劣化スピードを遅らせ、雨漏りや腐食から住宅を守れます。
瓦の耐久年数に関わらず、劣化症状が出始めてきたら早めに塗装し直すようにしましょう。

まとめ
ここまでモニエル瓦のメリット・デメリット、メンテナンス目安や補修方法について紹介していきました。
最後に簡単に
・モニエル瓦とは、コンクリート瓦のこと

・メリットは、防音・断熱性に優れておりデザインが豊富なこと。
・デメリットは、衝撃に弱いく定期的に塗装メンテナンスが必要なこと。
以上です。
とは言え、屋根はお家の一番高い場所にあるため、普段の生活のなかで確認する機会は少ないでしょう。

モニエル瓦のメンテナンス方法に困ったことがありましたら、屋根工事施工実績数7000棟以上のミヤケンにお任せください。

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