雨樋修理を自分でやる手順5つ|応急処置と交換の判断ポイント
2026.07.24 雨漏り関連
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「縦樋の割れから雨水が飛び散り、外壁が汚れてしまう」「修理を頼んだら高額で、まずは自分で直せないか知りたい」。雨樋のトラブルでは、こうした声がよく聞かれます。
雨樋の不具合は、雨漏りや騒音、建物の腐食につながります。だからこそ、早めの対処が肝心です。とはいえ、すべてを自分で直せるわけではありません。
この記事は、雨樋の破損に気づき「自分で直せる範囲を知りたい」「危険な作業は避けて、安全に応急処置をしたい」と考える方に向けた内容です。自分で対応できる症状と手順、業者に任せるべき判断の目安がわかり、遠回りせず最適な方法にたどり着けます。
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3秒でわかる結論 先に、この記事の要点をお伝えします。
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雨樋の役割と仕組み
雨樋とは、屋根に降った雨水を集めて地面や下水へ流すための筒状の建材です。雨水を適切に逃がすことで、建物への浸入や外壁の汚れ、雨音による騒音を防ぎます。
建物の内部に雨水が入り込むと、腐食が進み劣化を早めます。そのため、雨樋に不具合が出たら、できるだけ早く修理または交換して水の浸入を防ぐことが大切です。

雨樋の主な部位
| 軒樋(のきどい) | 屋根の軒先に水平に取り付け、流れ落ちる雨水を受ける部分。 |
| 集水器(しゅうすいき) | 軒樋の雨水を集め、縦樋へ受け渡す部分。 |
| 縦樋(たてどい) | 集めた雨水を垂直に地面や排水へ導く部分。 |
| 樋吊り金具 | 軒樋や縦樋を建物に固定する金具。 |
縦樋を支える金具は「でんでん」とも呼ばれます。
関連記事:雨樋の破損やゆがみの放置は危険!屋根との密接な関係性について
雨樋を自分で修理できる範囲
雨樋の修理は、破損の状態によっては自分で対処できる場合があります。ただし、判断を誤ると転落などの事故につながります。まずは、自分で行ってよい範囲を見極めましょう。
自分で対応できるか、ひと目でわかる判断のめやす
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自分でも対応しやすい 1階など手が届く高さ |
専門業者に任せると安全 2階以上・足場が必要な場所 |
判断の目安①手が届く高さかどうか
雨樋の修理は、1階部分までなら手が届く範囲です。しかし、2階部分は高所作業になるため、自分で行うのは控えましょう。
高所作業には、基本的に足場が必要です。作業範囲が狭い場合は、はしごで対応するケースもあります。とはいえ、損傷の状態を見て足場の要否を判断することが大切です。安全確保を省略した無理な作業は避けましょう。
判断の目安②軽いひび割れや小さな穴
破損が軽いひび割れや小さな穴の程度なら、自分で応急処置ができます。
ただし、小さなひび割れも時間とともに広がります。損傷が少ないうちに専門業者へ相談すると、より安心です。
判断の目安③塩化ビニール製の部材交換
部材が塩化ビニール製なら、一部の交換を自分で行うことも可能です。塩化ビニール製の部材は、ホームセンターで手に入ります。
一方、ガルバリウム鋼板や銅の場合は、材料の調達が難しくなります。この場合は専門業者に依頼しましょう。まずは、損傷した雨樋の材質を確認することが第一歩です。
雨樋を自分で修理する方法
自分で修理する前に、破損が軽く一部の対処で済むかを確認しましょう。そのうえで、症状に合った手順を選びます。ここでは代表的な3つの方法を紹介します。
方法①軽いひび割れや穴の補修
塩化ビニール製の雨樋なら、軽いひび割れや小さな穴はアルミテープやコーキング剤で補修できます。材料はホームセンターでそろいます。
ただし、これはあくまで応急処置です。時期を見て、本格的な修理につなげましょう。

アルミテープでの補修手順
- 雑巾で、テープを貼る面の汚れをふき取る。
- アルミテープを貼り、穴をふさぐ。
コーキング剤での補修手順
- ひび割れの周りにマスキングテープを貼る。
- コーキング剤を充填する。
- ヘラでならして、ひび割れを埋める。
- 乾いたら、マスキングテープをはがす。
方法②接続部分のゆるみの補修
接続部分がゆるんで雨水が漏れる場合は、接着剤で補修できます。接続部を外して戻すときは、雨樋の向きに注意しましょう。部材の口が広いほうが上向きです。
材料は、塩化ビニール製の雨樋専用の接着剤を用意します。

接着剤での補修手順
- 縦樋を固定している金具を外す。
- ゆるんでいる縦継手の部分を外す。
- 接着面の汚れをふき取り、乾かす。
- 接着剤を塗る。
- 縦継手をはめ戻す。
- 金具を付けて固定する。
- 接着剤を乾燥させる。
方法③一部分の交換
塩化ビニール製の部材交換は、ホームセンターで材料が手に入ります。取り替え用の新しい縦樋、接着剤、金切りノコギリを準備しましょう。

一部分の交換手順
- 縦樋を固定している金具を外す。
- 破損箇所を縦継手部分から外し、抜き取る。
- 縦樋をサイズに合わせて金切りノコギリで切る。
- 接着面に専用の接着剤を塗る。
- 新しい縦樋をはめる。
- 金具を付けて固定する。
- 接着剤を乾燥させる。
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雨樋交換が必要なときの修理手順
雨樋を交換するときは、足場を設置してから作業します。ここでは、専門業者が行う交換の流れを紹介します。全体像を知ることで、業者へ依頼する際の判断材料になります。
STEP1 足場の設置
雨樋の交換には、足場が必要な場合と不要な場合があります。修繕箇所が1階か2階かで変わります。ただし、安全を確保できない場合は、1階でも足場を設置します。
足場の要否のめやす
- 足場が必要:2階部分以上の交換、施工部分が5m以上の場合。
- 足場が不要:1階部分の交換で、はしごや脚立で作業できる場合。
STEP2 既存の軒樋・縦樋・樋吊り金具の撤去
軒樋、縦樋、樋吊り金具の順に撤去します。金具を外したあとは、コーキング剤で穴をふさぎ、止水します。撤去した廃材は、市区町村ごとの回収方法にしたがって処分します。
STEP3 軒樋金具の取り付け
軒先に軒樋をはめ込むための金具を取り付けます。雨水が高い位置から低い位置へ流れるよう、縦樋の落とし口に向けて傾斜を付けます。

STEP4 軒樋の取り付け
金具を付けたら、軒樋を取り付けます。軒樋と軒継手の間は、専用接着剤で雨水が漏れないように固定します。縦樋と連結する位置には穴を開け、集水器を取り付けます。
STEP5 縦樋と金具の取り付け
集水器に集めた雨水が地面へ流れるよう、縦樋と金具を取り付けます。縦樋用の金具を外壁に付けるときは、壁側が水上になるよう勾配を付けます。
雨樋を自分で修理するときの注意点
自分で修理するときは、まず安全を確保できるかがポイントです。気軽な作業が事故につながることもあります。慎重に進めましょう。
注意点①初心者には難しい作業
雨樋の修理では、雨水がスムーズに流れる傾斜を付けたり、つなぎ目に穴が開かないよう連結したりと、細かな配慮が必要です。
つまり、専門知識と適切な手順、作業のコツが求められます。自分で行う場合は簡易的な応急処置にとどめ、プロへ相談すると安心です。
注意点②高所作業にともなう危険
雨樋の修理は高所作業になります。安全をしっかり確保してから行いましょう。
慣れない高所作業は、転落などのリスクが高まります。自分で対処する場合は、事前に安全管理を十分に考え、慎重に作業してください。
雨樋が劣化する3つの原因
ここでは、雨樋が劣化する原因を紹介します。日頃のメンテナンスに役立つポイントを押さえましょう。
原因①落ち葉やゴミの詰まり
落ち葉やゴミがたまると、雨水の流れをさまたげます。放置すると、たまった土から雑草が生えることもあります。
余分なゴミは雨樋に荷重をかけ、部材の劣化を早めます。定期的に掃除し、落ち葉よけシートを設置するとよいでしょう。落ち葉よけシートは、凹凸や網状の筒状シートです。外部からの枯れ葉やゴミの侵入を防ぎ、雨水の流れを保ちます。
原因②経年劣化
雨樋は、紫外線や雨風、雪などの影響を受けます。さらに、1日の寒暖差による伸縮のくり返しでも劣化が進みます。
雨樋の寿命は一般的に20年程度です。ただし、設置場所や地域、自然環境によって短くなる場合もあります。劣化を放置すると建物に影響します。不具合に気づいたら、早めに修繕して進行を防ぎましょう。
原因③自然災害
台風や積雪、強風で雨樋の状態が悪くなることもあります。変形したり、連結部分や金具が外れたりすると、雨漏れの原因になります。
自然災害で雨樋が外れ、飛散するケースもあります。災害の多い地域では、定期点検を習慣にし、金具やビスのゆるみ、雨樋の変形を確認しましょう。
日頃の点検と掃除のポイント
雨樋を良い状態に保つには、定期的なメンテナンスが欠かせません。日頃から点検し、修理が必要な箇所を早めに見つけましょう。
点検でチェックしたいポイント
- 雨樋の状態を点検し、不具合を早めに見つける。
- たまったゴミや落ち葉を掃除する。
- 落ち葉よけシートを設置する。
- 継ぎ目が外れていないか確認する。
- 継ぎ目が雨水で変色していないか確認する。
- 雨樋が変形し、うねっていないか確認する。
- 受け金具のゆるみを確認する。
2階部分など高い場所の点検は、無理に自分で行わないことが大切です。ミヤケンでは高所カメラを使い、屋根に上らず安全に雨樋や屋根の状態を確認します。
雨樋の平均寿命
雨樋の耐用年数は、20年程度が目安です。ただし、自然環境やメンテナンスの頻度によって劣化の進み方は変わります。20年より早く修理や交換が必要になる場合もあります。
海岸に近い家や日当たりの悪い家、積雪や台風が多い地域では、寿命が短くなることもあります。
雨樋修理・交換の費用の一般的なめやす
| 部分補修(コーキング・テープ) | 数千円程度〜(業者依頼で約3,000〜20,000円) |
| 部材の一部交換 | 約10,000〜30,000円 |
| 雨樋全体の交換(足場含む) | 約150,000〜600,000円 |
費用は建物の状況や地域で変わります。正確な金額は現地調査でご確認ください。参照:リショップナビ/セゾンのくらし大研究
雨樋修理でよくある質問
Q. 雨樋の修理は火災保険で対応できますか。
台風や大雪などの自然災害が原因の破損であれば、火災保険が使える場合があります。加入している保険の補償内容を確認しましょう。
Q. 賃貸住宅の雨樋が壊れたときはどうすればよいですか。
自分で修理せず、まずは管理会社や大家へ連絡しましょう。多くの場合、修理は所有者側の負担で行われます。
Q. 修理と交換は、どちらを選べばよいですか。
部分的な破損なら修理、全体的な劣化や築20年以上での不具合なら交換が目安です。判断に迷うときは、点検で状態を確認してもらうと安心です。
Q. 縦樋の割れから雨水が飛び散り、外壁が汚れています。急いだほうがよいですか。
はい、早めの対処をおすすめします。雨水が外壁に当たり続けると、汚れだけでなく外壁自体の劣化にもつながります。手が届く範囲の応急処置は自分でも可能ですが、原因の特定と本格的な修理はプロへ相談すると確実です。
安全で確実な雨樋修理は専門業者へ
ここまで、雨樋を自分で修理できる範囲と手順、業者に任せる判断の目安を紹介しました。
冒頭でお伝えしたように、縦樋の割れや外壁の汚れ、修理費用への不安は、多くの方が抱える悩みです。手が届く1階部分の軽い破損なら、コーキングや部材交換で応急処置ができます。一方で、2階以上の高所作業や金属製の雨樋、全体の交換は、安全と仕上がりの面から専門業者に任せるのが安心です。
自分での補修はあくまで応急処置です。放置すると建物の腐食が進むため、早めにプロへ相談し、根本的に直しておきましょう。
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