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軒裏天井のシミは雨漏り?考えられる原因と対処法 |株式会社ミヤケン|1 ページ目

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軒裏天井のシミは雨漏り?考えられる原因と対処法

軒裏天井のシミは雨漏り?考えられる原因と対処法 |

雨風にさらされる軒裏天井は、住宅の外回りの中でも傷みやすい場所です。
しかし、普段から見上げる場所ではないため、気付いたら軒裏天井にシミがあり、急に雨漏りが心配になるという人も多くいます。
軒裏天井のシミについて、考えられる原因と対処法をご紹介しましょう。

 

■軒裏天井と屋根の基本的な構造

一般的な木造住宅の瓦屋根部分には、
軒げた、小屋ばり、もやがあり、その上に防水紙、野地板、広こまい、鼻かくし、瓦という構造になっています。
近年増加傾向にあるスレート屋根には、広こまいがありません。
いずれにせよ、屋根のそれぞれの部分が住宅内に雨水を侵入させないように組み合わされて機能しています。
そのため、屋根に使われる部品が1つ破損、あるいは傷んだ場合でも、
すぐに雨漏りが起こることは少ないと言えるでしょう。
しかし、破損した、あるいは傷んだ部分を放置してしまうと、
他の部分にも影響を与えて、屋根全体の劣化を進行させてしまう可能性が高くなります。
雨漏りの起こり始めでは、軒天に染みが出るケースが多くみられます。
これは、雨漏りの起こり始めは住宅に使われる木材部分に雨水が染み込み、屋根の構造的に染みが初めに表れる部分が軒天だからです。

■軒天の染みは雨漏り?

定期的なメンテナンスを行わずにいると、雨漏りなどの不具合を見逃してしまい住宅に大きなダメージを与える場合があります。
雨漏りの初期段階では軒天に染みができるケースが多く、普段から軒天を含めて定期的に住宅の外回りをチェックをしておくことが大切です。
軒天の経年劣化には、染みや汚れ、色あせ、剥がれ、破損、コケやカビの付着などがあります。
この中で一番注意したい変化が、軒天のシミです。
軒天にシミがある場合、雨漏りの可能性が高くなります。
初めは小さな汚れのように見えたシミが、徐々に進行して広がり傷みが進んでいきます。
軒天のシミが気になる場合は、早めに点検を行いましょう。

・雨漏り以外の原因と対処法
雨漏り以外で考えられる原因としては、屋根のすぐ下の雨どい(横どい)の止まりから集水器部分にかけて劣化していることが挙げられます。
雨どいに枯葉やホコリなどが詰まって水の流れが悪化していたり、金具が劣化して勾配が変わったり、
大雨で水が溢れたりすると、雨水が止まりの部分から軒先に伝わってしまいます。
横樋と集水マスの部分の不具合を放置した結果、軒天に染みが付いているという可能性もあるのです。
そのため雨が降っている日には、雨どいからの水の流れをチェックすると良いでしょう。

雨どいの不具合で軒天にシミが出来た場合は、まずは雨どいの修理を行ってから軒天の修理をします。
軒天の素材には、主に不燃系素材と木材系素材があります。
不燃系素材はケイカル板やスラグ石膏板、フレキシブルボード、金属板など、木材系素材はベニヤ板や有孔板、合板などです。
耐火性があり、劣化のペースが遅い素材は不燃系素材となります。

軒天の修理方法は
・再塗装
・重ね張り
・張り替えの3種類です。
染みの範囲が狭く程度が軽い、状況が比較的良好な場合は再塗装で対応できます。
染みが表面だけ、下地部分が使える場合は、補強を行って新しいボードを重ね張りする方法も使えます。
軒天の染みの程度が深刻なケースでは、新しいものに張り替えます。
費用が高く付くものの、他の方法と比較して修理効果は高くなります。

・原因が雨漏りの場合は?
屋根の雨漏りにより軒天にシミが出来た場合は、状況によっては屋根の葺き替えが必要な可能性があります。
屋根の不具合が本屋根なのか、下屋根なのか、それとも両方の屋根に不具合が出ているかは専門家に点検を依頼しましょう。
さらに、屋根の種類によっては足場を組んで葺き替え工事をする場合もあります。
屋根の葺き替えで足場を組む場合には、足場を組む必要がある他の外壁塗装などのリフォーム工事なども同時に済ませておくと将来の出費が抑えられます。
軒天の染みが雨漏りか不安な場合、部分的な点検だけではなく建物全体を点検・診断しておくと良いでしょう。

 

■雨漏りで屋根全体を葺き替える際のポイント

軒天のシミにより雨漏りが見つかり、結果として屋根全体を葺き替える必要がある場合にはどのような点に注意すべきでしょうか?
屋根全体を葺き替える際に重要となるポイントを確認しておきましょう。

・屋根材の選び方
軽く、耐久性・耐震性が高いタイプの屋根材を選びましょう。
保証年数やメンテナンスについても確認してください。
屋根材によって、遮熱効果や防音効果・吸音効果のある塗装を施した高機能タイプなどもあります。

・防水紙の選び方
商品により遮熱効果や透湿効果、破れにくさや温度による変化など、性質や特徴が異なります。
高機能な防水紙は効果が高い分、価格も高い傾向があるものの、長く住宅を守るためには必要な出費と考えるべきでしょう。

・雪止めの付け方
雪が降る地域の場合、屋根を葺き替える際に設置します。
地域や家の向きなど条件に合った雪止めを設置しましょう。

・既存の屋根材の扱い方
既存の屋根を撤去する場合、撤去作業の費用と廃棄のための費用が必要です。
既存の屋根材に被せるカバー工法もあります。
雨漏りで屋根を葺き替える場合は、既存の屋根は撤去する方法がおすすめです。
カバー工事後の雨漏りに対しての原因追及が非常に難しくなるからです。

軒天のシミを発見した場合は、大切な住宅を雨漏りから守り被害を最小限にするためにも早めに専門家の診断を受けるようにしましょう。
万が一、シミの原因が屋根の雨漏りだった時は、葺き替えのポイントを把握して、信頼できる工務店やリフォーム会社に相談してください。
ミヤケンでは無料でお見積りを行っています。
必要に応じて散水調査などの有料点検も行っていますのでお気軽にお問い合わせ下さい。

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